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新鮮魚介は30年以上に渡って信頼のおける卸から仕入れている。地元産が中心だが、冬は下関からクエを産地直送するなど、季節に応じて旬の素材を取り寄せることもある。魚介によってはゲストの目の前で丁寧に下ごしらえを施し、木製のネタ箱に整然と盛られていくネタを見るだけで否応なしに期待感も高まる。
メニューは店主のおまかせコースのみ。握りは全12貫で大別して貝類、まぐろ、光り物、煮た物、軍艦の5種類で構成する。ネタの選択肢や、車海老は生とボイルどちらで食すかなど、食べる前にゲストの嗜好を聞き、リクエストに応じてくれるのが嬉しい。その日の仕入れに応じて提供される酒肴の数々も職人芸が息づく。
店主が修業時代に学んだ味を守り続けている「かんぴょう巻」は人気の一品。栃木県産のかんぴょうを長年の経験で培った火加減で下茹でして、口に残らない柔らかさに仕上げる。程よい甘さに味付けしたかんぴょうを山葵と共に巻き物にする。海苔は生で仕入れたものを、ゲストに出す前に焼くことで香りを引き立たせる。
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